「ハミプテルス」途中絵その6

朗々と声を張り上げて「ドヤっ!オレの声量を聞けっ!」って歌い方の人、ぜんぜん心が伝わってこないよね。

たとえば、アナ雪って沢山の人が歌ってるけど、文字通りのどを自慢する「のど自慢」のバージョンは聞いてて醒めるわ。その人が自分に酔ってて「今ええ気持ちなんやろうなぁ」しか伝わってこない。

「ありのままに」という歌詞は一見ポジティブに聞こえるけど、実は「自分の強すぎる力が周りに迷惑をかけるので家族を捨て土地を捨て、これからは一人で生きて行く」という諦観の歌ですよね。ポジどころか、物凄くネガで悲しい歌です。

発売はしないそうなのでもう聞けないけど、テレビで見た徳永英明バージョンが粛として物悲しく、良かったなぁ。

絵も同じかなと思うんですよ。「ドヤっ!おれ、上手いやろっ!」って絵は心が伝わってこないかもね。写真でいいかもね、写真じゃなくても3Dでいいかもね。写真や3Dを否定してるんじゃなくて、わざわざ絵を描くんだから絵じゃないと出来ないことしたほうが楽しい。

ただ、心を伝えるのにとりあえず技術があるほうが伝えやすいのも事実なんですよねぇ・・・。アンリ・ルソーみたいに技術をすっ飛ばして他人の情動をつかんじゃう人って稀です。

ちゅーことで、私がまずすべきことは「技術」ですよね。あ、声量はいいです。