「キュクノランフス」途中絵その7

さらに、「動きのある絵」の話の続きですが、たくさんの線を引いてその中から自分がこれだと思う線を残していく過程って、絵でも彫刻でも同じ行程を辿ることが多いんじゃないかと思ってます。

 

で、誰とは言わんけど彫刻の人で、「私の場合、木のほうからどこを残してくれと言われるのが解るので、言われる通りに削っていくだけです」とか「神がかってるアピール」する人いますけど、それって創作活動なら誰でも同じことをやってるんじゃ無いのん?

 

絵画や彫刻って、自分の頭の中にある光景やら立体をいろんなツールを使って現実社会に実体化する作業ですやん。頭の中の立体が「どこを彫るべきどこを残すべき」って言うでしょうよ、そら。それ、言ってくれないなら頭の中に立体ができて無いってことじゃん。

 

木彫刻は、絵に比べて失敗したら後戻りできないって点で慎重さは要るでしょうが、それと「どこを削るかどこを残すか」は別の話ですよね。